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『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803




週刊がん もっといい日
2009年Vol.173
9月11日更新


Vol.173号の目次 『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道からのメッセージ

@がんに挑む企業
「がん患者さんが抱える脱毛による精神的ダメージや心の痛みを少しでも和らげていただければ・・・」
抗がん剤の副作用による脱毛を防ぐ医療機器への取り組みを公表した
発毛専門の株式会社 毛髪クリニックリーブ21
リーブ21代表取締役の岡村勝正さん


Aセミナー・イベントのお知らせ

09年9月4日更新内容 全記事はこちら

“長寿の郷” 棡原地区で100歳と5か月で亡くなられた
高齢者宅を訪れました

 8月22日と23日、山梨県上野原市にある“長寿の郷”棡原地区で日本総合医学会の食養学院が開催され、実際に長寿者たちが日常生活で摂取してきた長寿食を体験しながらの講義とディスカッションが繰り広げられました。
 講師として参加しましたが、都心からわずか1時間半程度の地にある長寿の郷は、今なお高齢者たちが急斜面にある家に住み、野菜をつくり元気に暮らす姿が見られます。
 この長寿地区に通い始めてから、すでに20年を越しました。ある日は、アメリカの人気番組のドキュメント(ABC放送)づくりのコーディネータを依頼され、今は亡き古守豊甫医師を、山梨県甲府市内の古守医院から“長寿の郷”にお連れして、朝早くから夜遅くまで出演していただきました。
番組の主題は『命の泉』。番組制作の発端は、この地区のお年寄りの肌が、男女ともシミ一つなく、スベスベしているのは、サトイモを大量に取ることと、食物繊維たっぷりの食生活にあることを紹介した専門紙「ヘルスライフビジネス」の連載記事でした。
 若いときに美しいアメリカ人の肌は、高齢化するに従いシミが増え、その対応を番組で紹介するために、さまざまな地の食生活を、番組づくりのアシスタントが調べていた折に、「ヘルスライフビジネス」の購読者から聞いたのだそうです。
 アメリカにない食生活を続ける長寿地区が、都心からわずか1時間半間あまりの地にあることを知ったアシスタントたちは、本国に戻り即、番組づくりを開始したのでした。
 主演は、この地に住む高齢者たち。長年にわたり交流してきた高齢者たちの長生きの秘訣とシミ一つないスベスベした肌の要因が、長年食べ続けてきたヌルヌル食品にあったこと、加えて便秘をしない雑穀を中心とした伝統食の存在は、番組スタッフを驚かせました。
 100歳に近い高齢者たちの元気の源は、彼らが日常取り続ける肉は、いっさい口にしない食生活にあったからです。古守医師とともに主演だった高橋忠直さんは、今年、100歳と5か月で亡くなられました。
 食養学院のさなかに、高橋さん宅に出向いたところ、部屋には100歳の長寿を祝う表彰状が掲げられていました。
「親父の友達が、まだ元気だから、そっちへいってみたら・・・」
 高橋さんの息子さんが教えてくれました。上野原市の調べによれば、今年8月現在、棡原地区には100歳を超える長寿者が2人いましたから、高橋さんのお友達は、そのうちの一人。残念ながら、この日はセミナーのスケジュールが詰まっていましたので、機会をつくり訪れてみようと思っています。
 さて今週もまた、皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。

『週刊がん もっといい日』編集部 山本武道

☆☆☆「週刊がん もっといい日」VOL.173☆☆☆


リーブ21の岡村勝正代表取締役

がんに挑む企業

「がん患者さんが抱える脱毛による精神的ダメージや心の痛みを少しでも和らげていただければ・・・」

抗がん剤の副作用による脱毛を防ぐ
医療機器への取り組みを公表した
発毛専門の株式会社 毛髪クリニックリーブ21

代表取締役の岡村勝正さん
優れた治療成果をあげる抗がん剤。その一方では副作用の発生も見られます。その度合いは、人それぞれ異なりますが、嘔吐、脱力感などとともに「脱毛」するケースは少なくありません。「髪は命」とする多くの女性たちにとって、脱毛という副作用が発生した結果、落ち込み、気力を失うことさえあります。では抗がん剤療法を受けなければならない女性たちにとって、脱毛予防はどうしたらよいでしょうか。こうした女性たちの悩み解消に立ちあがったのが、ピンクリボン活動にも賛同する発毛専門の株式会社毛髪クリニックリーブ21。スウェ−デンのがん治療専門医師や看護師、大学教授らによって開発された医療機器を、近い将来、日本の乳がん専門医療機関に提供、抗がん剤の副作用による脱毛予防の普及啓蒙活動を始める予定です。医療機関で、脱毛予防をサポートすることができたら、多くの女性たちには“朗報”に違いありません。「がん患者さんが抱える脱毛による精神的ダメージや心の痛みを少しでも和らげていただければ・・・」と語る同社の岡村勝正代表取締役に聞きました。


抗がん剤治療より、髪の毛を大切にして3年後に亡くなった乳がん患者さんのこと

「乳がん患者さんでした。医師から抗がん剤治療を進められた際に、頭髪が抜ける可能性を聞かされ、悩んだ末に、命も大事だが髪の毛が抜けてまで抗がん剤治療を受けたくないと拒否して、結局は3年後に亡くなりました。当社で、こうした方たちの対応ができないものかと思ってきました」
 リーブ21。創業は1976年。11万を越す会員(累積)を持ち、頭髪の発毛、育毛促進サービスを提供する企業。全国の100を越すオペレーションセンターを通じ、独自の発毛システムを熟知したスタッフたちによって、発毛に向けたハートフルなサービスと技術が提供されています。
「世界中の脱毛に悩む人々を、自信と喜びの人生に変えていくと同時に、全従業員の物心両面の幸福を追求する」経営理念をもとに、同社はがん医療分野に参画しました。
「いままで、あまり積極的に対策がとられていなかった、抗がん剤の副作用による脱毛の解決策を提供したい」と思っていた岡村社長は、スウェーデンのルンド大学に留学していた済生会滋賀県病院の小林忠男医師から、抗がん剤の副作用による脱毛を防ぐための医療機器を紹介されたのが、がん医療に挑むきっかけでした。


ヨーロッパで利用者5000人以上に及ぶ頭皮冷却装置、
日本の乳腺科外来を併設した乳がん専門医療機関に導入へ

 医療機器は、抗がん剤治療中の患者さんの頭皮を均一に、そして精密にコントロールされる一定の温度で頭部を冷却することにより、脱毛予防、軽減を目的に開発された頭皮冷却装置。ヨーロッパでは、スウェーデンをはじめ、すでに各国の医療機関への導入が進み、2002年を皮切りに現在までの利用者数は5000人以上に及んでいるそうです。
 この頭皮冷却装置の日本での普及にあたって、同社では抗がん剤治療も行っている乳腺外科を併設した病院で、乳がん患者さんを対象とした治験を開始予定。厚生労働省に医療機器として申請し、認可が下り次第、乳がん専門医療機関への導入活動が始まります。
「早くても2年ほどかかるでしょう。それまでがん治療中の患者さんのための専門の窓口を設置して、インターネットなどによる相談を受けることも考えています。乳がん患者さんたちのQOLに対する強い思いを聞くにつれて、今後も増え続くであろう乳がん患者さんをサポートしていくのが、当社の使命と思っています」
 まずは、国から医療機関の承認を得ることに力を注ぐことにして、医療機器の認可を得てからは、4万5000から5万人存在する乳がん患者さんを第一の対象として、乳がん専門の医療機関に特化して普及啓蒙、具体的には全国のがん拠点病院、地域における有力乳腺外科クリニックにアプローチすることを、同社では計画しています。


脱毛に悩む人たちの心のケア、食生活、ストレス解消、シャンプー、
食品、手入れ方法などトータルケアによる発毛促進に取り組む

「医薬品を使用すれば発毛するとか、何かを食べれば毛髪が生えてくるといった先入観がまったくなかったことが良かったと思っています。ただひたすら脱毛に悩む人たちの心のケア、食生活、ストレス解消に加えて、良いシャンプーや食品、頭髪の洗浄方法、ヘアトニックの使い方、日常生活における毛髪のお手入れ等々。トータルケアによる発毛促進が不可欠として、創業以来、取り組んできました」
第9回発毛日本一コンテストの表彰式

 岡村さんは、山口県の山間農家に生まれました。魚はめったに食べられず、肉は年に1,2度。普段の食生活は、土地で取れた玄米、緑黄野菜を中心とした食生活を過ごしています。
「がんにかからないようにするには、血をきれいにすることだと思います。そのためには、バランスのとれた食生活の実践が重要なカギを握っています。また食べ過ぎないことが、真の健康体をつくることになります。当然、これらの実践が、がん予防対策になります。発毛も同じことで、血がきれいだと毛髪に栄養が行き届きます。だから食事、適度な運動、ストレス解消、笑いを取り入れることなど、これは決して難しいことではありません」


分子生物学からの研究を進め脱毛予防、発毛促進の実現を目指す

 自己管理、自己予防の時代。常に私たちは、病気にならないよう未病のための生活習慣の慣行、医療機関での早期発見・早期治療、そして再び病気にならないよう再発予防に気をつけなければなりません。
 さて長年、発毛促進に全力を注いできたリーブ21。これからは、どのようなことを行っていくのでしょうか。
「抗がん剤治療による脱毛の要因は、抗がん剤が、がん細胞だけでなく正常細胞、とくに細胞分裂の活発な毛細細胞を叩くことになり脱毛するのです。またほかにも、いろいろなタイプの脱毛で考えられることですが、脱毛しないように発信する因子、発毛するよう指令する因子、つまり脱毛予防と発毛促進についての分子生物学からの研究を進めています。このメカニズムが解明されれば、脱毛に悩む多くの人たちを救うことができます。開発したものが食品になるか医薬品になるかはまだ分かりませんが、そこまで踏み込んだ研究を進めることによって、病気の治療、予防、もう一つ、脱毛予防と発毛促進を実現させていければと考えています。」
 和田アキ子さん出演のリーブ21のCMに登場する岡村社長。テレビ画面と同様の素晴らしい笑顔で語ってくれました。


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