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月刊がん もっといい日Web版

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『週刊がん もっといい日』編集部(株式会社日本医療情報出版)
TEL.03-5688-7816
FAX.03-5688-7803

週刊がん もっといい日
2006年Vol.4
4月7日更新


3月31日更新内容 全記事はこちら

☆☆☆「週刊がん もっといい日」VOL.4☆☆☆

「もしもし!日本情報医療出版さんですか。わたし乳がん患者で、つい最近、先生から手術が必要ですよといわれました。いろいろな雑誌や本を買って、手術のことを調べましたが、どうも手術に踏み切れないのよ。怖いわけじゃないけれども・・・」
千葉県在住の方からでした。
「でもね、手術をしても再発したんじゃいやだから、どうしたらいいか勉強してるのよ」
お聞きすれば、いつも再発・転移に対して、とても不安な日々を送っているとのこと。一人暮らしで、なおさら心細い。そんなときに電話をした先が、わが編集部というわけです。
およそ30分あまり話された後、スッキリされたのか、
「私、とことん、お医者さまと話し合うわ。じゃあね」といわれて電話は切れました。
編集部には、がん患者さんと家族の方から、さまざまな連絡が入ります。そんなとき、私たちは、ご家族の一員となったつもりで、一生懸命に対応させていただいております。
というわけで、がん情報サイト「週刊がん もっといい日」の更新日が、やってきました。明日が、皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。それでは、vol.4をご覧ください。



セレンクリニックの高橋 弘医師
治療最前線
「がん樹状細胞治療」
甲状腺がんや悪性黒色腫だけなく消化器がんや乳がん、前立腺がんなどでも、がんの進行を抑制する働きを確認している
取材協力:セレンクリニック(東京・港区)
診療部長 高橋 弘医師


☆セレンクリニック☆

◇診療時間:月曜〜金曜日(10時〜17時:土日・祝日休診)
◇受付:完全予約で電話またはメールでの問い合わせが必要
◇所在地:東京都港区白金台2-10-2白金台大塚ビル2F
◇TEL/FAX:03-3449-6095
◇E-mail:info@seren-clinic.com
◇URL:http://www.seren-clinic.com/

「がん免疫治療」。とくに患者の血液から採取したリンパ球を体外で活性化させて、再度、体内に送り込むことで、がん細胞を攻撃する「活性リンパ球免疫治療」は、国内でも多くの医療機関で導入され、認知度も高まってきた。そんななか、近年、リンパ球にがんという敵の存在を覚え込ませ、それによってリンパ球が効果的な働きができるように仕向ける「がん樹状細胞治療」が注目を集めている。東京・港区で、この治療を実践するセレンクリニック診療部長の高橋 弘医師に、そのメカニズムを解説していただいた。

「がん樹状細胞治療」のメカニズム

 免疫細胞であるリンパ球が、体内に入り込んだ、あるいは発生した「がん細胞」に代表される異物に対して、攻撃をかけて駆逐するという仕組みについては知られている。このメカニズムを用いて治療に結び付けようというのが、活性化リンパ球免疫治療であり、国内でもこれを取り入れる医療機関が増加の一途を辿っている。
 しかしこのリンパ球は、必ずがん細胞を見つけ出して攻撃できるかというと決してそうではない。場合によっては、充分な活性化リンパ球が、がん組織に集まらないために、効果的にがんを攻撃できないというような問題がある。
 そこで注目される存在として浮上してきたのが、抗原提示細胞。樹状細胞に、患者さんのがん細胞を食べさせることにより、その樹状細胞は、「その患者さんのがん細胞の特徴」をリンパ球に記憶させ、その指示を受けた樹状細胞は、確実にがん細胞に攻撃をかけることができる――というのが、樹状細胞治療の考え方だ。
その患者さん特有のがん細胞の特徴を、特異的にリンパ球が覚えることで、結果として、がん組織のみに特異的にリンパ球が集まり、攻撃精度度が高まるところから「特異的免疫治療」のカテゴリーに分類される新しい治療法である。
「皮膚を移植すると、移植された側の体内では移植された皮膚を異物として認識し、リンパ球が拒絶反応を起こします。このことにヒントを得て確立されたのが、樹状細胞治療。従来型の免疫治療であるLAK療法が、“非特異的”な治療法だったのに対して、この治療法は、がん細胞を確実に認識したうえで攻撃をかけるので、精度が高いだけでなく破壊力も大きい。ミサイルを撃ち込むようなものです」と高橋医師はいう。

がん細胞を預かる『がんバンク』を設置、効果的な治療の実現に取り組む

 しかし、リンパ球にその患者さんのがん細胞を覚えさせるためには、その患者さんからがん組織を採取して樹状細胞に食べさせる必要がある。つまり外科的手術によって、がんを切除する時点で、その後に樹状細胞治療を行うことを想定している必要があるのだ。
「手術ができない、あるいは手術が終わってから、この治療法を選んだ場合は、適応基準に制限ができるものの、ある種のペプチドを代用することで治療は可能です。
患者さんと話す高橋医師
しかし当院では、将来の樹状細胞治療を見越して、がん細胞を預かる『がんバンク』を設置するなど、効果的な治療の実現に取り組んでいます」(高橋医師)。同クリニックでは、東大医科学研究所先端診療部の技術のもとに、本療法を研究開発している企業とも連携して、最新の情報を得ながら臨床を行っている。これまでに甲状腺がんや悪性黒色腫での効果が確認されていたが、同クリニックでは、このほかにも消化器がんや乳がん、前立腺がんなどでも、がんの進行を抑制する働きを確認している。
より正確に、より強力に――。がん免疫治療は、進化を続けている。

<編集部から>疾患別のデータについて、詳細をご覧になりたい方は、
http://www.tella.jp/disorder/index.htmlをご参照ください。
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